M.A.Y. blog

札幌のTRPGサークルM.A.Y.のブログです。

おしらせ

2006年7月30日(日)コンベション開催決定!
このたびM・A・Yでは、久しぶり(10年ぶり!?)にコンベションを開催することとなりました。
当日は「ウィザードリィ」「ガンドッグ」「迷宮キングダム」ドラゴンォーリア」「スーパーロボッット大戦」などを予定していますので。どうぞお気軽にご参加下さい。


次のセッションは上記7月30日(日)となります。詳しくはこちらへ

 <原稿提供者のみなさま>リプレイ小説、アースドーンの連載が終了しました。記事を提供いただきMAY一同、この場を借りてお礼申し上げます。


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魔法の水<1>(T&Tリプレイ小説)

M.A.Y.ホームページより転載

第1回はT&Tのリプレイ小説で「魔法の水」(NBさん作)です。

「俺の故郷のことを話せって? こいつは困ったね、たいして話もありゃしない小さな町さ。俺も初めは貸兵所で満足してたんだがね。やっぱり広い世界が見たくて、こうして旅に出てきちまって……え、貸兵所って何かって? いやあ、こいつは説明不足だったな。貸兵所ってのは、要するに、冒険仕事の依頼所みたいなもんさ。町の中で力と暇の余ってる若者たちが、町の者が持ち込んだちょっとした面倒ごとを片づけるというわけだよ。出入りし始める年齢も、出入りし続ける年齢も、それぞれだがね。まあ、まずは一度は貸兵所で仕事貰って来ないと、一人前とは認めてもらえなかったなあ……」

    リグマロール出身の戦士の話

1  気持ちのよい目覚めの朝だった。カイル・レーバルは一つ伸びをして、窓を開けた。早朝の冷たい空気が頬をうつ。いい天気だ。
(今日は、貸兵所に行くんだ)
 昨夜の青年集会で、カイルは、5人の友達とそう約束したのだった。年齢はばらばらだが、皆、初めて貸兵所に足を踏み入れる者ばかりだ。たとえそれが、ささやかなトラブル解決の斡旋所のようなものであっても、リグマロールの若者達にとっては、大人と認められるための、大切な通過儀礼となる。
 15歳から21歳までの今回のメンバーの中で、カイルはちょうど真ん中の18歳であった。親譲りの家業で幼い頃から魔術師の修行をし、町の魔法ギルドに早々に登録して、専門職魔術師としての道を、着々と歩み出している。町の者に聞いたなら、10人に9人までが「人当たりがよくて、少し度はずれたお人好しの好青年」と答えるだろう。
(なんだか、いいことがありそうな気がする)
 空までが応援してくれているようでくすぐったく、カイルはそわそわと落ちつかなげに、小さな冒険にでかける準備を整え、約束の午前10時にまだかなり間があったものの、待ちきれなくなって家を出た。
 集合場所は町の中心にある丘の上の樹の根元である。丘のてっぺんには、森の樹々とは明らかに違う種類の、途方もない大木が1本だけ堂々たる枝を広げていた。その大きさときたら、常緑の葉影が丘の麓まで覆うほどで、枝の太さときたら、又になったところに大きな小屋が一つ建つほどなのだ。現に、樹の上では、この町で唯一の酒場が営まれていた。
 酒場の名は「石頭亭」という。
 その立地から「樹上亭」とでもすればよさそうなものだが(実際に村人の半数はそう呼んでいる)、たぶん「石頭」というのは、主人であるレゴー・ドムーのことなのだろう。木製とはいえ恐ろしく硬い頭の持ち主だ。2mに及ぶ長身と木目の肌を持つ彼は、当然人間ではなく、もとは生物ですらない。ウッド・ゴーレムと呼ばれる、魔法の創造物なのである。ドムーは、ゴーレムでありながら魔術師であり、マンキーという猿を使い魔にしていて、ゴーレムの手では出来ない繊細な作業を委ねていた。「石頭亭」には、他に従業員はいない。
 初めて「貸兵所」に行く若者たちは、決まってここを集合場所に選んだ。メンバーが集まると、それまでは出入り禁止だった酒場に足を踏み入れ、主人のおごりで一杯景気をつけた後、揃って貸兵所に出かけて行くのだ。酒好きか否かに関わらず、酒場に出入りするという考え自体が、これまで半人前扱いされてきた若者たちに、ある種のスリルと魅力を与えていた。
 大樹の幹にもたれて、ぼんやり頭上にある酒場について想念を巡らしていたカイルの目に、グレゴリーとヨハンの戦士コンビが、丘を登ってくる姿が映った。二人誘い合わせて来たのだろう。年齢が近いせいもあってか、グレゴリーとヨハンはウマが合い、よく一緒に行動している。
「おはようございます」
「よう、早いな」
 ヨハンが、陽気に手を振り返してくれた。
 二人は似たような体格の戦士だったが、性格は大分に異なる。
 グレゴリー・ハルは農家の長男で21歳。謹厳でいささかとっつき難い男であった。「常識が二本脚で歩いてるおっさん予備軍」とは、今日一緒に出かける仲間の一人、パケットの評である。対して樵の息子のヨハン・マイスターは20歳。平然とマイペースを押し通す割には、少し斜に構えた即妙の対応と気安い雰囲気で、年下からの人気を博していた。思考が柔軟で、突発的な出来事に強い。

<続>
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