M.A.Y. blog

札幌のTRPGサークルM.A.Y.のブログです。

おしらせ

2006年7月30日(日)コンベション開催決定!
このたびM・A・Yでは、久しぶり(10年ぶり!?)にコンベションを開催することとなりました。
当日は「ウィザードリィ」「ガンドッグ」「迷宮キングダム」ドラゴンォーリア」「スーパーロボッット大戦」などを予定していますので。どうぞお気軽にご参加下さい。


次のセッションは上記7月30日(日)となります。詳しくはこちらへ

 <原稿提供者のみなさま>リプレイ小説、アースドーンの連載が終了しました。記事を提供いただきMAY一同、この場を借りてお礼申し上げます。


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魔法の水<2>(T&Tリプレイ小説)

NBさん作

「おはよー」
 次に現れたのは、遠慮のかけらもなく欠伸を連発しつつの、パケット・ザウラーであった。今さっき起きたばかりと、顔に書いてある。その言動を見るにまるで生意気ざかりの少年戦士のようだが、実はこれでも魔術師の卵である。
 
続いて同じく魔術師のレスターが悠然と歩を運んで来て、私生活を全くうかがわせない顔で無言で会釈した。彼は17歳だが、整った童顔気味の顔立ちに似合わず老成した雰囲気を身にまとっている。双親は都の人間だったということだが、生まれたばかりのレスターを連れてリグマロールに流れて来て、この地で子供を残して亡くなった。魔術師ギルドに預けられて育った彼は、自分の姓も知らず、ただ呼び名のみで通している。無口で人づきあいが悪いと思われているが、親しい者達は、目立たない仕事を黙々とこなす、彼の勤勉さを評価していた。
「あとは?」
「シュガーさんだけです」
「ああ……シュガーか」
「シュガーな……」
 シュガー・レス、20歳。今日の集まりで唯一の女性である。盗賊の親に盗賊に育てられ、器用な手先を存分に活用する技術を持った、唯我独尊を地でゆくマイペースわがままお嬢さんだ。それでも、誰からも嫌われないところが、本人の人徳というものかもしれない。昨夜は調子よく約束していたので、ついつい忘れていたのだが、よくよく考えて見れば、極端に朝に弱いシュガーが、こんなに早い時間に起きてくるはずがない。
 誰も待とうとは言わない。置いて行こうとも言わない。
 同世代の若者仲間である彼らは、シュガーに待たされるのに慣れっこになってしまっていた。
 皆が、「石頭亭」の下で待ちの態勢に入った頃。
 シュガーは自宅のベッドで、ようやく目覚めていた。髪をとかし、洗顔、化粧、たっぷりのブランチ。服選び。断っておくが、彼女は待ち合わせを忘れているわけではない。ただ、これら一連のものは、彼女の遅い朝にとって、必要欠くべからざるものであり、いかなる人物であれ、事情であれ、それを侵害することは許されないのだった。
 悪びれもしないシュガーを迎えて、樹上につながる合図の紐を引き、マンキーに縄梯子を降ろしてもらったのは、正午を過ぎてからのことになった。

<続>
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